奥村浩之・笹井祐子 展
「風と遊ぶところ - con aire mexicano」
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会期:2026年5月2日(土) -7月26日(日)
開館時間 :11時~18時30分(入館18時まで)
開館日 :木・金・土・日
休館日 :月・火・水
(展示替および館内メンテナンスのため、会期期間外は休館)
入場料:一般 500円/大高生 400円/小中学生 300円
主催:東京アートミュージアム
企画:一般財団法人プラザ財団
後援:在日メキシコ大使館
協力:藤井匡、塚田美樹、荒井良二、Editorial Casa de Cuba
同時開催:プラザギャラリー
本展について
東京アートミュージアムでは、これまで数多くの企画展を手がけてきた創立者の伊藤容子の感性とひらめきのもと、「メキシコ」の風土と文化に触発され制作・発表を重ねてきた奥村浩之・笹井祐子による二人展を開催いたします。本展は、メキシコの地を体感してきた経験を基に「風」をテーマとして構成される展覧会です。目に見えぬ存在である<風>は、石と紙という対照的な素材の緊張感のなかで、可視化へと導く契機となります。
奥村浩之は石を素材に、物質の内奥に潜む静寂から「動」へと展開します。一方、笹井祐子は紙を用い、揺らぎや痕跡を内包させながら「動」から「静」を導きます。ミュージアムの空間において交錯する両者の作品は、いかに響き合い、あるいは共鳴するのでしょうか。
そして、鑑賞者は、このとき単なる鑑賞者にとどまるのでなく、「風」のように空間を往還する主体となり得るでしょう。
本展が、「薫風自南来(くんぷうじなんらい)」の語が示すように、爽やかで心地よい<作><風>をこの空間に立ち上げ、鑑賞者の心の深奥へと静かに吹きわたることを願っています。
奥村浩之 ― 石との対話
メキシコ古代文明(オルメカ・マヤ・アステカ)の古代遺跡や巨石遺跡などに出会い、強烈な刺激を受けました。そのことをきっかけにメキシコに渡ってもう37年、幼少から親しんだ石と対話しながら制作を続けています。
ゆったりと流れる「メキシコの時間」と歩を合わせながらも、日本から見て地球の反対側にあるメキシコ文化に誘いかけられ、石の呼びかけを造形しています。本展では、密度ある重量感を持つ、堅固で寡黙、静的素材である石から、いかなる「石の声」を聴き取り、どのような生命感を吹き込ませるのでしょうか。
笹井祐子 ― 光と紙のレイヤー
メキシコの強い太陽がもたらす豊かな色彩と陰影、そして多様な文化に触発され、日本の風土との対照のなかで制作を続けてきました。そして、「頭で考え、五感で感じる」のではなく、「身体で考え、心で感じる」こと。花や葉の匂い、鳥や風、空の響きとの出会いを重ねながら、心身をひらく体験をかたちにしてきました。そうした出会いの記憶は、感性であり、方法として、制作の根底に息づいています。
本展では、メキシコ原産のイチジク科樹皮から作られるアマテ紙や、日本の楮による和紙など、軽やかな紙の素材を用い、「動」から「静」へと向かう表現を展開します。
奥村浩之/OKUMURA Hiroyuki
| 1963 | 石川県金沢市に生まれる |
| 1988 | 金沢美術工芸大学大学院修士課程修了 |
| 1989~ | メキシコに渡り彫刻制作を行う |
| 主な展覧会 | |
| 1991 | Galeria Ramon Alva de la Canal de la Universidad Veracruzana |
| (ハラパ、メキシコ) ('05,'10,'18) | |
| 1999 | Galeria KIN(メキシコシティー, メキシコ)('02,'06,'08) |
| 2000 | Pinacoteca Diego Rivera(ハラパ, メキシコ)('24) |
| 2002 | Association Culturelle Franco-Japonaise de TENRI(パリ, フランス) |
| 2003 | Howard Scott Gallery(ニューヨーク, アメリカ)('08,'13) |
| 2016 | Museo de Federico Silva Escultura Contemporanea(サン・ルイス・ポトシ, メキシコ) |
| 2019 | Museo de Arte Abstracto Manuel Felguerez(サカテカス, メキシコ) |
| 2020 | ギャルリー東京ユマニテ(東京, 日本)('24,'25) |
| Art Museum of the Americas(ワシントン D.C., アメリカ) | |
| 2023 | 「奥能登国際芸術祭2023」(珠洲, 日本) |
| 2026 | 「コレクション展3 デジャ・ヴュ」金沢21世紀美術館(金沢,日本) |
| 主なパブリックコレクション | |
| Espace Hattori Centre Culturel Franco-Japonais(パリ, フランス) | |
| Hotel Galeria Plaza(ベラクルス, メキシコ) | |
| TLAQNA - Centro cultural de la Universidad Veracruzana,(ハラパ, メキシコ) | |
| Museo de Arte Abstracto Manuel Felguerez(サカテカス, メキシコ) | |
| 金沢21世紀美術館(金沢, 日本) | |
| せきがはら人間村生活美術館(岐阜, 日本) | |
| 「奥能登国際芸術祭2023」(能登半島国定公園内鰐崎海岸,珠洲, 日本) | |
笹井祐子/SASAI Yuko
| 1966 | 東京都生まれ |
| 1990 | 日本大学芸術学部卒業 |
| 2010 | 日本大学海外派遣研究員(平成21年度 メキシコ) |
| 2022 | 南島原市アートビレッジ・シラキノ プロジェクトAIR事業招聘(2022年度) |
| 現在 | 日本大学芸術学部 教授 |
| 主な個展 | |
| 1991 | 「笹井祐子 展」ギャラリー21+葉(東京)('93,'95,'96,'05,'08) |
| 1999 | 「LO COTIDIANO」Galeria MARIE-LOUISE FERRARI(メキシコ) |
| 「EN MEXICO」Galeria Ramon Alva de la Canal de la Universidad Veracruzana(メキシコ) | |
| 2000 | 「MI VENTANA」在メキシコ大使館広報文化センター(メキシコ) |
| 2001 | 「新世代への視点 '01-画廊からの発言-「絵画」」ギャラリー21+葉(東京) |
| 2003 | 「笹井祐子 展」Gallery ARK(横浜)('06,'07,'08,'15) |
| 2009 | 「笹井祐子 展」Gallery 1/f(東京)('11,'13'14,'17) |
| 2014 | 「赤の声 青の音 笹井祐子 展」星と森の詩美術館(新潟) |
| 「YUKO SASAI WORKS」ATELIER・K ART SPACE(横浜)('16,'19'21,'22,'25) | |
| 2020 | 「笹井祐子 ドローイング展 -風の色・水のかたち-」B-gallery(東京) |
| 2024 | 「Arbol de la vida(生命の木)展」日本大学芸術学部A&Dギャラリー(東京) |
| 主なグループ展 | |
| 1990 | 「'90版画[期待の新人作家]大賞展・大賞受賞」りゅう画廊(東京) |
| 1997 | 「現代日本の美術の動勢 版/写すこと/の試み」富山県立近代美術館(富山) |
| 2001 | 「ICHIGO ICHIE」 Museo Universitario del Chopo(メキシコ) |
| 2005 | 「現代版画の潮流展」町田市立国際版画美術館(町田),松本市美術館(松本) |
| 2015 | 「国際交流女性現代美術展「アートの断面」」BankArt Studio NYK(横浜) |
| 2019 | 「on paper without borders 6th International Exhibition and Scientific |
| Conferencie Lublin 2019」(ポーランド)('21) | |
| 「表層の冒険」ギャラリー鴻(蒲田)('21) | |
| 「稔りゆく自然、移りゆくアート-日本とメキシコ版画交流-」星と森の詩美術館(新潟) | |
| 2023 | 「INTERPLAYインタープレイ-14人の表現と視点-」茨城県つくば美術館(茨城) |



